Ry Mobler
ウェグナーの収納家具を手掛けたファニチャーファクトリー
Ry Mobler(ロユモブラー)はPoul Christensen(ポール・クリステンセン)・Tage Rosfaard(テーエ・ロスガード)の2人のデザイナーにより創業します。1950~80年代にHans J. Wegner(ハンス・ウェグナー)のデザインした収納家具を製造しました。現在は廃業しております。RYモブラーは1951年にSALESCO(サレスコ)のメンバーとして活躍したことにより、大きく飛躍します。サレスコは1950年から60年代にかけてウェグナーの家具を独占的に国内外に販売し、デンマーク家具デザインを世界に知らしめるのにも大きな役割を果たしました。サレスコは成功を収め、世界中から問い合わせが殺到したため、RYモブラーも会社として大きく発展することになりました。しかし徐々にサレスコは結束力を失い、1968年に関係を解消することになります。世界的なデンマーク家具の人気の衰えやチーク材の高騰なども相まってRy Moblerも徐々に経営が厳しくなり、1980年代に廃業しました。
Year :1946年頃
President : Poul Christensen(ポール・クリステンセン)・Tage Rosfaard(テーエ・ロスガード)
[ 歴史 ]
1946年頃:Poul Christensen(ポール・クリステンセン)・Tage Rosfaard(テーエ・ロスガード)の2人のデザイナーにより創業する。
1951:ウェグナーとは学生時代からの知り合いであったため、Salesco(サレスコ)に参加をすることになる。Carl Hansen & Son(カール・ハンセン&サン)とAndreas Tuck(アンドレアス・ツック)、GETAMA(ゲタマ)、AP Stolen(アンカー・ペーターセン)とともにもウェグナーのデザインする量産家具の生産に着手し、共同の営業活動を行う。それぞれのメーカーはサイドボードやソファなど得意分野が分かれていたがRy Moblerウェグナーのデザインするサイドボードやキャビネットなどの「箱もの」を手掛けた。
1969:ゲタマがサレスコから脱退し、サレスコの規模が縮小する。ウェグナーとの協力関係がなくなり、すでに生産されていた家具の継続は許可したものの、新しいデザインが提供をされることはなくなってしまう。
1971:ニッセン&ゲールによる学生寮家具シリーズRY800シリーズを発表し、成功を収める。
1974:サレスコのメンバーであったアンドレアス・ツックやAPストーレンが倒産することでサレスコは事実上閉鎖となる。新たにSoren Willadsen(ソーレンヴィラセン)がパートナーとなり、「CH-RY-SW 有限会社」として継続をしていった。
1980年代:廃業する。
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