[作品比較] Nesting Tables. Wegner AT-40 / Kaj Winding

端正かつ機能美溢れるデザイン


1952年にHans J. Wegner(ハンス・ウェグナー)によりデザインされ、Andreas Tuck(アンダー・タック)により製造をされたAT-40と1962年にKaj Winding(カイ・ウィンディング)によりデザインされ、P.Jeppesen(ピー・ジャプセン)により製造されたネストテーブル(品番無し)。


ネストテーブルの中で完成度の高いデザインの2点の作品を比較することにします。


どちらの作品にもみられる素晴らしい点は3点のテーブルが綺麗に連結をすることです。連結することにより持ち運びが便利であり、収まった姿が端正な佇まいです。特にKaj Windingのテーブルは収まった時の姿が繊細で特に綺麗だと感じます。


AT-40の脚部がテーパーしているのに対して、Kaj Winding tableの脚部は真っすぐです。また貫のデザインが大きく異なります。Wegnerのデザインはカジュアルな印象を、Kaj Windingはフォーマルな印象を受けます。素材をWegnerはオークやチークを採用しているのに対してKaj Windingはローズウッドやフォーマイカを採用していることからもそのようなデザインコンセプトなのでしょう。


サイズはAT-40が[W52 × D33 × H48㎝]、Kaj Winding tableが[W57×D37×H50 cm] と同じくらいのサイズ感です。価格はAT-40(チーク材)が270,000円程なのに対し、Kaj Winding table(ローズウッド材)は330,000円程で取引がされているようです。


どちらも魅力的な作品ですが、合わせるチェアにより選択肢が異なるのではないでしょうか。