AP Stolen
張りぐるみの名作を多く生み出したファニチャーファクトリー
AP-Stolen(APストーレン)は1951~1977年代にHans J. Wegner(ハンス・ウェグナー)のデザインした張りぐるみのチェアを多く生み出しました。現在では廃業をしています。張りの技術に優れていたため、Hans J. WegnerはAP Stolenの為にベアチェアなど張りぐるみの作品を多くデザインしています。ベアチェアのフレームはPP moblerなど下請けに発注し、張りはAP Stolenにて製作がされていました。その関係で現在ベアチェアはPP moblerにより製造が続けられています。当時のPP moblerは張りの技術がなく、フリッツハンセンからエッグチェアを手掛けた職人2人を引き抜きましたが、「アルネヤコブセンのエッグチェア5台分の時間をかけて、ベアチェア1台が張り上がる」と言われるほどベアチェアは張りが非常に難しかったようです。ベアチェアを多く生み出したAP Stolenの張りの技術の高さを表しています。
Year:19??-1974
Owner :Anker Pertersen(アンカー・ペーターセン)
Place:ヴァルヴュー
[ 歴史 ]
19??:Anker Pertersen(アンカー・ペーターセン)により、小さな椅子張り工房として創業する。
1951:Carl Hansen & Son(カール・ハンセン&サン)とAndreas Tuck(アンドレアス・ツック)、GETAMA(ゲタマ)、Ry Mobler(ロユモブラー)とともにもウェグナーのデザインする量産家具の生産に着手し、共同の営業活動を行う。それぞれのメーカーはサイドボードやソファなど得意分野が分かれていたがAP Stolenはウェグナーのデザインするソファやイージーチェアなどの「張りぐるみのソファ」を手掛けた。これによりウェグナーとの協力関係が始まり、様々な名作を世に生み出すことになる。
1969:ゲタマがサレスコから脱退し、サレスコの規模が縮小する。この時ウェグナーとの協力関係がなくなってしまう。ウェグナーはすでに生産されていた家具の継続は許可したものの、新しいデザインが提供をされることはなくなる。
1974:廃業する
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