Easy Chair. AV53
凛とした雰囲気の張りぐるみチェア
1953年にArne Vodder によってデザインされIvan Schlechterによって製造がされておりました。樹種がチーク材、ローズウッド材のモデルがあり、1人掛け、2人掛け、3人掛けのモデルが存在します。
ハンス・ウェグナーがデザインをしたミニベアチェアと非常に似たデザインですが、肘掛や脚部など全体的にシャープな印象を受けます。腰を掛けてみるとミニベアチェアよりも傾斜はありませんが、座面に使用されたフェザーのおかげでゆったりとした感覚の座り心地です。ミニベアチェアの愛らしい雰囲気とは異なり、上品で凛とした雰囲気を感じます。
製造はフィン・ユールのCheiftain Chairなども製造していた Ivan Schlechter工房によります。 Ivan Schlecherは布張りの技術が特に優れた工房であり、その他の工房の作品と比べ張りのクオリティが高いことが特徴です。
この美しい有機的なデザインは、外側からボタンではなく、内側から作業することによって、背中を「房状」にする特別な方法が特徴です。
近年AV53は、Nielaus社から復刻されましたが、座面はウレタンのみ、背もたれ裏側中央に生地の縫い目が見え、座面下のフラットスプリングがないなどコストを下げるための変更箇所があり、オリジナルとは異なる復刻になっています。
参考価格(AV53 / ローズウッド / cloversky):836,000 円
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