Writing bureau. Model 143

実用性に富んだ、洗練されたデザインのビューロー

1959年にBorge Mogensen(ボーエ・モーエンセン)によりデザインをされSoborg Mobler(ソボ―モブラー)により製造をされました。樹種はチーク材、オーク材、マホガニー材、ローズウッド材があり、脚付きのタイプも存在します。オプションで上段つけられる棚も存在したようです。


鍵が付いた前扉を開けるとデスクになります。前扉は大きめにデザインされているため広々とした作業スペースが確保できるのと同時に、着座時に足が下段に当たることなく快適に作業ができるようになっています。内部はA4の本が取り出しやすい空間や小抽斗、書類を入れるスペースなどが設けられており、使い勝手の良さを考えられています。

下段には4杯の抽斗がありますので収納力にも優れています。抽斗に使用されている無垢材でできた取手はモーエンセンの家具に良く採用されるデザインで、見た目の美しさと手をかけやすい実用性を兼ね備えています。


このビューローの一番のデザインポイントは上段と下段をつなぐ緩やかなアールのデザインだと思います。上段と下段に一体感を持たせ、閉じているときもデスク時も美しさを感じます。


決して派手さはないデザインではありますが、空間に馴染み洗練されたデザインと何よりも使う人のことを考えた使い勝手の良さが魅力的な作品です。

参考価格(チーク材 / 1stdibs):$2,000