The chair. JH-503(PP-503)
あらゆる点で完成度の高いウェグナーの最高傑作
Designer : Hans J. Wegner(ハンス・ウェグナー)
Manufact : Johannes Hansen(ヨハネス・ハンセン)
Year : 1950
Material : teak・oak・mahogany・walnut
Size : W630×D520×H760 (mm)
1950 年に Hans J. Wegner(ハンス・ウェグナー) によりデザインされ、 Johannes Hansen(ヨハネス・ハンセン) により製造をされました。 teak・oak・mahogany・walnut のモデルが製造されていました。現在ではPPモブラーよりPP-501として生産が続けられております。PPモブラーではオーク、アッシュ、チェリー、ウォルナットが製造されています。
1949年にJH-501という籐張りのモデルがデザインされ、その1年後に座面がレザーまたはファブリックのモデルJH-503が発表されました。1943年に中国・明時代の「クワン・イ」をリ・デザインして生まれたのが「Chinese chair.FH-4283」ですが、その美しい笠木をさらに発展させたデザインとなります。1949年のデザイン当初は笠木に籐を巻き、ジョイント部分を隠していました。1950年にデザインされたモデルではウェグナーのデザインの転機ともいえる「見せるジョイント」が採用され、家具デザイナーや木工家に大きな影響を与えることとなりました。
ウェグナー自身も「初めて自分の良さが出た椅子で、安物の感じはないし、無駄もない」と語るように全体的なフォルムの美しさ、座り心地、貫を使わない脚部、ジョイント部分を見せるフィンガージョイントなどあらゆる点において完成度が高く、ウェグナーの最高傑作のひとつとして称されています。
現在はPP Moblerにより生産が続けられておりますが、Johannes Hansen製の方が前脚と笠木の接合部の形状や、フィンガージョイントの仕様が美しく仕上げられております。アメリカではKnoll(ノル)が販売代理店となっており、多くのザチェアがアメリカに輸出をされました。
背もたれの籐張りを外したJH501
Johannes Hansen catalog
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