Easy chair. GE-290
座り心地と美しさを兼ね備えた GETAMAのロングセラーモデル
Designer : Hans J. Wegner(ハンス・ウェグナー)
Manufact : GETAMA(ゲタマ)
Year : 1953
Material : teak・oak・beech
Size : W750×D830×H740 (mm)
1953 年に Hans J. Wegner(ハンス・ウェグナー) によりデザインされ、 GETAMA(ゲタマ) により製造をされました。 teak・oak・beech のモデルが製造されていました。イージーチェアのほかにハイバックイージーチェア、オットマン、3人掛けソファ、2人掛けソファのモデルが存在します。チーク材はヴィンテージ品のみ、ビーチ材は現行品のみ存在します。
1950年にカールハンセンより発表をされたCH-27 と同様に座の延長が後脚となった構造が魅力的なデザインです。その構造による絶妙な傾斜の角度に加え、クッションにコイルスプリング、座枠にS字スプリングが使用した組み合わせが座り心地の高さを実現しています。アーム部分は厚みのある無垢材を使用しており力強さを感じます。角が丸く削られており握り心地もよく、コップなどを置くことが出来る使い勝手の良さがあります。
1953年に発表されてから今なお製造が続けられるロングセラーモデルですが、現行品ではクッションがウレタン無垢またはフェザーとなっております。また座面のクッションはウェービングテープに変更がされています。GETAMA社はもともとマットレスメーカーでありスプリングの品質が高さに定評があるだけに、現在の仕様はGETAMAの良さが失われているようにも感じます。ウェグナーはメーカーの得意な分野を活かしたデザインを心がけていました。オリジナルのスプリングを使用したGE-290こそが本来のウェグナーが目指した高い座り心地を再現しているように思います。
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