Sidetable. FD-535

フィン・ユールらしい自由な発想のサイドテーブル

1958年にFinn Juhl(フィン・ユール)によるデザインされ、France & Daverkosen(フランス&ダヴァーコセン)/ France & Son(フランス&サン)により製造されたサイドテーブルです。樹種はチーク材のみ製造されていました。

「500 table シリーズ」として発表され、コーヒーテーブル.FD531/FD532やサイドテーブルFD-533/FD-534など様々なモデルが存在します。2008年にFD-532とFD-534のみ「500 Couch Table」としてHOUSE OF FINN JUHL (ハウス オブ フィン ユール)から復刻生産をされています。現在ではFD-535のみFD-635として認識されていることがあるようです。


フィン・ユール邸ではリビングや寝室でも使用されておりました。高さが低く、小ぶりなサイズ感が様々な場所で活躍する作品です。2つ並べてセンターテーブルのように使用しても美しいです。


天板には無垢材が使用されており、筆返しと呼ばれる立ち上がりがこちらのテーブルに迫力をもたらしております。また脚部は正面から見るとシンプルなデザインなのですが、内側に掘り込みがされており、デザインのこだわりが感じられます。


筆返しの天板は物が落ちにくくなるという用途もありますが、彫刻的なデザインアプローチの天板や脚部は機能美にこだわったウェグナーとは違ったフィン・ユールらしい自由な発想を感じます。


France & Sonは量産を目的とした家具を製造しておりましたが、大量生産によってつくられた作品とは思えないほど、細かな作り込みがされております。また輸送がしやすいように貫の箇所がノックダウン式となっています。


フィン・ユールらしい自由なデザインの思想を感じることができる作品でございます。


サイズ : W 60 × D 43 × H 40 (cm)

参考価格:220,000円


画像引用:Luca Scandinavia(luca-inc.com)