Beton Elementer
Designer : Poul Kjaerholm(ポール・ケアホルム)
Manufact : F. Halvorsens Betonfabrik
Year : 1954
Material : concrete
Size : W450×D530×H690 (mm)
ハンネ・ケアホルムの父親であるラース・ダムは、ヒョーリング郡の高速道路管理者で、休憩所やピクニック・エリアの建設などを担当していました。彼の仕事には、休憩所やピクニックエリアの整備も含まれていました。一般的な屋外用家具の質が平凡であることに落胆した彼は安価で耐久性があり、簡単に設置できる椅子とテーブルのデザインをケアホルムに依頼します。
ほとんどの道端の家具の土台がコンクリートであることを知ったケアホルムは、穴を掘って茎を霜柱の下に埋めるだけで設置できる鉄筋コンクリート製のテーブルと椅子を開発します。彼はこのシステムを状況に応じて配置できる単純なモジュール「ベトン・エレメンター(コンクリート・エレメント)」と名付けます。
座席は一脚の椅子として設置することもできるし、列をなしてベンチにすることもできます。テーブルはもちろんテーブルとしても高さを低くしてスツールとして使うこともできるようにデザインされていました。
黒、白、赤、青のプラスチック塗料で塗装されており、リートフェルトの影響を見ることができます。モジュールの配置と設置の長さによって決まるさまざまな色の順序を示した図も作成しました。
ハンネ・ケアホルムがデザインしたウィンドスクリーンと螺旋状のトイレとともに、コンクリート・エレメントはヒャリング、リングコービング、ホルバエクに設置されます。1955年にアルネ・ヤコブセンが完成させたラドヴレ市庁舎にもいくつか使用されています。オルボーにあるHalvorsens Betonfabrikは、1963年までこの家具を製造していたが、注文がなかったため製造中止となります。
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