Coffee table. PK-60
Designer : Poul Kjaerholm(ポール・ケアホルム)
Manufact : Fritz Hansen(フリッツ・ハンセン)
Year : 1952
Material : wood,glass
Size : W1050×D1050×H430 (mm)
フリッツハンセンでのケアホルムは、素材の研究と大量生産に適した新しいタイプの構造の開発に重点を置いていました。
それは伝統的な家具を、従来とは異なる素材の構造的能力に基づいて解釈する必要がありました。最も重要なデザインのひとつが、集成材でできた3つのアーチ型の台座とガラス天板を備えたローテーブルでした。ハンス・ウェグナーのもとで学んだケアホルムは、チャールズ&レイ・イームズの作品など、さまざまな現代家具に触れていましたが、イサム・ノグチが1944年に発表したテーブルの写真も見ていたと思います。このテーブルは、ケアホルムの素材実験にとって有益な出発点となります。ノグチが後期シュルレアリスムの形式言語を用いて、テーブルとしても機能する彫刻を制作したのに対し、ケアホルムのテーブルの構造は、集成材を使い、ベースを3本脚にすることから生まれました。三角形のフレームが本来持っている安定性と幾何学的なオブジェを生み出します。ケルホルムはこのテーブルを、ハルドール・グンノログの最終プロジェクトの一環として描いたラウンジチェアPK-0のためにデザインします。フリッツ・ハンセンでPK-0の試作を行ったが、技術的な問題で完成が遅れ、チェアよりも先にテーブルが完成します。このテーブルは、1952年にチューリッヒ応用美術館で開催されたフリッツ・ハンセン展に出品されました。
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