Bowstring Chair

Designer : Poul Kjaerholm(ポール・ケアホルム)

Manufact : Fritz Hansen(フリッツ・ハンセン)

Year : 1952

Material : Ash,Natural halyard line

Size : W650×D800×H815 (mm)

美術工芸学校を卒業後、ケアホルムはフリッツ・ハンセンの工場に採用されます。 大量生産に適した木製ラウンジチェアのプロトタイプを開発したり、ラミネート加工されたウッドシェルの実験に取り組んだりしました。


フリッツ・ハンセンは1872年に家具工房を設立し、次第に高品質の木製家具を製造する工業メーカーへと発展していきます。1930年代には、ラミネート加工やスチーム曲げ加工のための設備に多額の投資を行います。 スチーム曲げの設備に多額の投資を行い、スカンジナビアのトーネットに対抗しようとします。PK-25の実績とハンス・ウェグナーの助言をもとに採用されたケアホルムは、安価で大量生産ができるチェアの開発を期待されていたようです。

「Bowstring 」チェアは、スチールチューブPK-4のラウンジチェアのフレームを木材に置き換えたものです。曲線のサイドパーツには集成材を使用しました。スチール・チューブ・チェアと同様に曲線的な部材を使うことで、後脚、アーム、フレームを一体化し、チェアのパーツ数を最小限に抑えることに成功しています。


プロトタイプは2脚製作された。1952年にチューリッヒ応用美術館で開催されたフリッツ・ハンセン展に出品されました。