Dining chair. No42
デザイン性と機能性を兼ね備えた、カイ・クリスチャンセンの代表作
Designer : Kai Kristiansen (カイ・クリスチャンセン)
Manufact : Schou Andersen(スコウ・アンデルセン)
Year : 1956
Material : teak・oak・rosewood
Size : W540×D470×H770 (mm)
1956 年に Kai Kristiansen (カイ・クリスチャンセン) によりデザインされ、 Schou Andersen(スコウ・アンデルセン) により製造をされました。 teak・oak・rosewood のモデルが製造されていました。2008年より宮崎椅子製作所により復刻生産をされています。復刻品についてはブナ、ホワイトアッシュ、ブラックチェリー、ナラ 、ウォールナット材のバリエーションがあります。
ダイニングチェア. No.42はカイ・クリスチャンセンの代表作であり、今でも愛され続けるロングセラーの作品です。まずアームから後脚にかけての美しい形状に目を惹かれます。無垢材を削り出して作られる「くの字」型をしたその形状はシャープで無駄がありません。その形状からZチェアとも呼ばれています。アームは平坦ではなく湾曲しているため肘を置いた時の収まりがとても良く、背が可動する構造となっているため身体へのフィット感が素晴らしいチェアです。背と座の形状も平らではなく、身体にフィットするような湾曲した形となっています。背と本体フレームのつなぎ目は可動式の金具を使用しておりますが、金具を隠すように木栓が使用されている点にもカイ・クリスチャンセンの美意識を感じられます。短い肘掛けのデザインは意匠的なものだけでなく、テーブルへの納まりも考慮されています。NO42は機能性と美しさを両立した名作チェアと言えます。
Schou Andersen製と宮崎椅子製作所製は単純に材質の違いだけではありません。フォルムや仕様など大きく変化しているようです。comfortmart.がヴィンテージ品との比較を解説した記事をかいています。復刻品はデザイナーの意図しない仕上がりになってしまうことが見受けられますが、NO42についてはカイ・クリスチャンセンが監修したためヴィンテージ品より構造的には良い仕上がりになっているようです。
0コメント