Bovirke

Bovirke(ボヴィルケ)はフィン・ユールのデザインした家具を中心に、デンマーク黄金期に存在感を示した家具小売店(メーカー)です。現在は廃業をしています。Bovirkeは製造メーカーのような位置づけとなっていますが、実際には製造はしておらず、下請けのPPMøbler、SørenWilladsenが製造を担っていたようです。


フィン・ユールがデザインしたイージーチェア.BO59やソファ.BO55が有名ですが、アルネ・ヴォッダーのデスク.BO85やヴァ―ナー・パントンのチェア.BO111などデンマークの著名なデザイナーの家具を多く手掛けております。BO59のようなクラフトマンシップを感じる作品だけでなく、BO111などスチールを使用した作品、また壁面キャビネットを手掛けるなど幅広い作品を販売(製造)しておりました。


同じくフィン・ユールの家具を多く手掛けたFrance & SonやNils Vodder に比べてBovirkeの手掛けた作品にはほとんど刻印が入っていません。当時デンマーク国内向けに製造されたものは刻印が入っていなかったケースが多くみられることから、Bovirkeは海外にはほとんど輸出をしていなかったように思われます。

Bovirkeの手掛けた作品には名作が多く、年々価値が高まっています。